ユウは元気です(^-^)

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200546

44日ユウが移植へ向けて東大病院に転院しました…。早朝私の実家に下の子供達を預け、そこで神前に手をあわせて出発しましたが、朝から、雨が降っていたのと新しい病院でこれから先の治療を考えると、妻と共に重苦しい雰囲気になってしまい、そのせいか車中、ユウも不安になっていたようで、外を寂しげに見つめながら、静かにしていました。

親が不安な気持ちで子供に接してはいけない、以前姉から注意されたことを思い出して、ユウには神様が明るい道を作ってくださっている、車で東大へ向かいながら、今自分達は、麗な美しい光に包まれ、神様に守られて進んでいるんだ、そう考えているうちに妻とともに、明るい雰囲気になる事が出来ました。親がゆったりできたせいか、静かに外を眺めていたユウも、いつの間にか眠っていました。

 

東大に到着して、新しい病院生活にやはり不安があるのか、ユウは少し緊張した雰囲気でした。私が入院手続きを済ませている間も、なんとなく不安を必死にこらえている娘のすがたを見て、父として、いとおしい気持ちでいっぱいになりました…。手続きを待っている間、ユウの側にすわって「杏林の先生が紹介してくれたここの病院で、ユウちゃんが、がんばって治療して、セミさんがなく頃、今度は本当の退院だからね…」そう、ユウの耳元でつぶやきました。ユウもそれに静かにうんうんとうなずいていました。

病室に入り部屋を案内していただき、早速プレイルームにユウと行きましたが、そこの雰囲気がスッカリ気にいったようでした。早速の検査も泣く事もなく、本当に逞しく淡々とこなしたり、引っ込み思案で人前で大きな声を出せなかった娘が、レントゲンの後大声で「ありがとうございましたー」なんて明るく言ったのには驚きました…。その後しばらくプレイルームで私と遊んでいたのですが、先生からのお話を伺うため、ユウに一人で待っていられる?と聞くと、平然と平気とうなずいてお菓子を食べていたのにも驚きました。

先生からのお話を終えて戻ると、ナースステーション前でチョコンとユウが一人すわって、ぬりえをしていた姿に、本当にびっくり…。ユウにとって、杏林での生活と経験が一つの自信になっているのかな?なんて思いましたが、本当に娘の成長にはびっくりしました。

 

治療の話にもどって、昼前先生がお見えになり、移植についてドナーの方と6月初めピンポイントで話は、進んでおり、これから最終同意をいただくところまで進んでいることを教えていただきました。本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。午後3時過ぎ、ユウの移植担当をしてくださる、先生方にお会いして、ユウの治療について説明を受けました。

 

主治医の先生は、以前杏林の教授が東大で助教授をなさっていた時、教授のもとにいた方で、ユウのことで移植調整をしてくださった杏林の先生とも別の病院など一緒に仕事していたそうです。まず、先生は自分の移植経験は豊富ですからというような事をおっしゃっていただきました。不安でいっぱいの親の気持ちとしては、先生に不安がられることなく、こうしてどっかりかまえていただける事でどれだけ、心を和ませていただける事か、本当にありがたい言葉でした。そして現在の同病の移植成績は無病生存率70%、悪く考えて60%残り20%は移植による合併症で、最後の10%は再発というお話を伺いました。移植をしないで30%という事でした。妻が移植をしないでは?という事を質問すると、やはりユウの場合、再発した際手が付けられなくなるそうで、難しい選択ということでした…。本当に説明も丁寧で患者の気持ちも考慮していただき、素晴らしい先生だなーと感じました。こうして東大という立派な病院で、このような立派な先生に治療していただけることを考えると、やはり強い力で、導かれているような感じがして、妻と共に感謝でいっぱいでした。

はじめに杏林という素晴らしい病院に導いていただき、そこで先生、スタッフの方から暖かく見守られながら治療していただき、そこから現在の東大を紹介いただき、こうして素晴らしい治療を受けられる幸せに、今心のそこから感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがたいです。

ユウですが昨日、以前できなかった筋肉への注射をしたそうです、痛い注射なのに、じっとだまって静かに耐えて、お尻への注射をうけていたそうです。終わって妻が痛くなかったの?と聞くと、「痛かったけど動くと時間が長くかかるから、我慢したんだ」と、切なそうにうるうるしていたそうです。妻もその姿に涙がでてしまったそうですが、私も聞かされた時、娘のけなげさにいとおしさを感じ、涙がでました。頑張れユウちゃん!

 

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ユウの治療も火曜日点滴による薬の注入でいったん終了し、その後、血液中の数値が下がる為入院、数値が戻った頃、新薬を内服して一週間くらい副作用をみて、いったん退院となるそうです。その後三週間くらい自宅で仮退院生活をさせていただき、再び入院していよいよ移植に取り掛かるそうです。

15日金曜日、ユウの外泊許可が出たため、病院に行った際、先生からうれしい知らせをうけとりました。その日、ドナーの方の最終同意がいただけたそうです。聞かされたとき、妻と共に本当にドナーの方に申し訳ない心と、ありがたいという心でいっぱいになりました。まだ、最終的に健康面での検査が5月にあるという事で、そこをパスしていただけなければなりませんがユウのために、こちらの都合にあわせていただいたり、躊躇することなく同意していただいたり、お優しい方にめぐり合えたことを神様に感謝しました。

ユウは現在、デカトロンという薬の影響で、またまた食欲が増してしまい、以前に近いくらい顔がまん丸に太ってしまっていますが、元気にしています。やはり沢山の薬の影響などで疲れが出るのか、やたら眠くなるようです。

 

話は少し変わってしまいますが、東大で同室になった女の子が、これから臍帯血移植を受けるのですが、直前で風邪をひいてしまったようです。ユウが入院中もらってしまった咳の風邪がうつってしまったみたいなのですが、同時に放射線治療も始まってしまい、熱がでてしまったと聞きました。妻と共に申し訳ない気持ちでいっぱいです。一日も早くよくなって、無事に移植を成功させて頂ける様、祈らせて頂いております。その子のお母さんお父さんの気持ちを想像しても、どれだけ辛いことか、妻とも話していましたが、自分達に出来る事は、ただその子が無事問題なく移植を終えて、再発もなく元の健康な身体になって、元気に外で遊べる日が来る事を神様にお願いするのみで、それしか出来ない事を申し訳なく思っています。

「がんばってね、心のそこから君が元気になることを、祈ってるからね」

また、東大では沢山の難病と闘っている子供達に出会い、本当に皆がんばって元気になってもらいたい、そう思いました。病院に行くたびに心の中で、この子達が元気になれるよう、祈っていますが、その思いが届いてくれればよいのですが…。

「みんな、がんばれ、祈ってるからねー」

 

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52日から昨日までGWの間、妻に変わってユウの付き添いをしてきました。初日、元気なのですが熱が38度台あって心配しましたが、翌日にはさがっていました。一安心です…薬の影響からの異常な食欲がなくなったのはよいのですが、今度は食欲がなくなりすぎて少し心配です。もともと病院のご飯が嫌いなので、外泊や仮退院がいただければまた食欲がもどってくれると期待したいところです。

いよいよ一月後には移植です。近づいてくるうちに緊張が増してきます。今からあせっても始まらない、ここはじっくり腰をすえて見守っていこうとおもいます。私の付き添い中の53日、お世話になっているAさんがお見舞いに来てくださいました。いろいろお世話になった上に、病院の喫茶でスパゲティーまで御馳走になってしまい、ユウも大満足のようでした。本当にありがとうございました。4日は姉とユウの従兄弟、それに母が病院にきてくれて、ユウも楽しそうに過ごさせてもらいました。

今日髄注があったそうですが、初め研修医の先生がやったらしく、二回失敗したそうです。大学病院では仕方ないかとおもっても、かなり心配になります。でも、だいじょうぶ ユウには神様そして沢山の方がついてます^^今日、外泊許可が出たそうなので、仕事を終えたら迎えに行く予定です。

 

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昨日ユウを迎えに行った際、妻から良い知らせを聞く事ができました。ユウの検査結果で血液中の白血病細胞が顕微鏡レベル同様、遺伝子レベルのさらに細かい検査でも陰性だったそうです。その結果をみて主治医の先生もすこし驚かれていたそうです。それなら、移植でなくまた薬治療にシフトダウン?なんて淡い期待をもってしまいますが、それは駄目みたいです…。でも、先生のお話では、移植を前にして白血病細胞がより少ない方が良いという事で、これはすごく良い事らしいです。移植後の再発の恐怖から、少し開放される良材料と考える事もできますし、ありがたい結果ととらえようと妻と共に考えるようにしました。

来月の移植前に一つ一つ、良い材料が出てきてくださり、真っ黒の暗雲のなかに一本一本と、光が差し込んでくる感じで、あー、これって神様と先祖様そして、沢山のかたがたの祈りをいただいているお陰様なのだー、なんて今感謝の心でいっぱいになっています…。ユウは大丈夫、神様が道を作ってくださっている実感しています。

妻とも話していましたが、もしも親神様からの、ありがたいお言葉をいただいていないで、手探りでこれからの娘の戦いにむかうとしたら、どれだけ心不安で辛いだろうか、そう考えると本当に神様に守られている、そう思うことで心が落ち着き、励まされ、ありがたいことと実感しました。

それから、先ほど本当に驚くことがありました。現在このサイトの書き込みは自分のページの秘密のボタンでリンクされていて、娘が無事退院して元気になるまでおおやけに公開しないつもりでいたのですが、教会青年部の方が偶然見つけられてしまわれたそうです。先ほど、教会のO先生へ、ユウの経過報告をしようと電話をさしあげた所、奥様と先生がこのHPのことを、ご存知と伺いびっくりしました。なぜ?と、自分なりに検索してみているのですが、どうやってもヒットしないし、いったいどこからこちらを見つけられたのか?今だに不思議でなりません…。現在自分は別にサイトをいくつか立ち上げているのですが、嘘偽りなく現在どこにも表立ったリンクボタンは接地してないので、私のサイトの知り合いの方ですら絶対知らないはずなのに、さらに不思議を見せられてしまったような気がしてなりません。

不思議、不思議で目に見えない力がやはり本当に動いて下さっている。こんなところからも感じられ、感動しているところです。

 

話は戻りますが、先ほども教会のO先生から、油断せずしっかり側にいてあげるようお言葉をいただきました。移植に関しても、確実に病気を倒す為にうける、そう受け止めて、気持ちをしっかり頑張るよう。本当にあたたかく、ありがたいお言葉をいただくことが出来ました。この場をお借りして改めて御礼をさせていただきます。本当にありがとうございます。何となくこちらのサイトを見られてしまって、書き込みが恥ずかしい気持ちになってしまいました^^

最後にユウは今日も元気いっぱいです。昨日は外泊をいただき、病院からの帰り道、弟と大はしゃぎで大笑い、皆さんに元気な笑い声を聞かせてあげたいくらいでした。病院では食欲が落ちて心配したのですが、帰り道回転寿司で大好きな海老のお寿司をばくばく平らげていました。今日はパパのお茶が飲みたいなんて急に言いだしたそうで、早速ヤマブシダケ茶をつくって帰ろうと思っています。

 

2005年5月20日

いよいよ予定では来週金曜日、ユウが無菌室に入ることになりそうです、移植予定日は6月初旬という事になりましたが、日にちが近づくにつれて緊張と不安がでてきました。昨日いただいたマルクの結果からも、陰性と良い成果が出ており、親の気持ちとしてはシフトダウンということを淡く希望してしまいますが、先日東大先生からそれは無いとお話いただいているので、覚悟を決めなくてはいけないようです。

昨夜もあれこれ考えて眠れなくなってしまいました、原因は久しぶりにネットで移植の体験をされた方のサイトを読んだ結果だと思います。現在闘病中の身としては、少しでも不安を打ち消してもらえる、勇気のわくサイトに出会いたいのですがなかなか難しいものです。

先週一週間、ユウは仮退院で自宅へ戻っていましたが、やはり家は楽しいようで、弟達と大はしゃぎしていました。頑張って切り抜けてまた元気に弟達と遊びまわれるよう、今は移植の成功をひたすら祈るのみです。

今週は最初から検査、検査で本当にかわいそうでたまりませんでした。小さな子供がマルクやMRIなど恐い経験を何度もすることになってしまい、正直親として見ていて辛いです。昨日は妻が、ストレスの溜まったユウのために外出許可をいただいて、不忍池でボートに乗ったそうですが、そのときのうれしそうな顔のメール写真をみて、涙が出そうになりました。頑張れユウちゃん!

親が不安に感じておろおろしても始まらない、今は神様のお言葉と沢山の方の祈りを信じて、しっかり妻と共に手を合わせてユウを守りぬく、そう考えるのみです。移植の最中、食事などは制限があって難しいのですが、しっかり祈ることと、パワーを送ってあげることはできますので、自分としてはこれから毎日、ユウの体の悪い病気のみ退治して、良いものや他のもの守ってもらえるよう、パワーを送るのみです。そのためにも今は鋭気を養い、これから起こる娘の戦いの加勢の準備にかかりたいと思います。心あたたかいドナーの方が大変な思いをなさって分けてくださる、ありがたい命で、ユウは新たな命を吹き込んでいただけるのです。感謝してありがたくいただかなくては罰があたります。

そして、本当に沢山の方に祈っていただいていることにも、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございます。ユウは必ず守りぬきます。

 

2005525

今日からいよいよユウの移植へ向けての前処置が始まりました。朝妻からの連絡で、8時過ぎに放射線治療をはじめるそうです。あとは全て先生方にお任せするのみ、自分も妻も、できる限りのことはして、今を向かえているので、心静かに神様のお言葉を心から信じ、無事この移植という娘に与えられてしまった試練を、ともに乗り越えて行きたいと思います。

今の自分に出来る精一杯の事として、ユウの体が放射線や大量の抗がん剤にも負けないようパワーを送りそして移植では出来る限り、良い状態でドナーの方からいただいた骨髄を受け入れられるよう、祈るのみです。がんばれ、ユウ、パパとママと沢山の方がユウのことを祈っているから、頑張れ、

今は親の自分達が不安になっていてはいけない、子供の前では特にそうだと実感しました。

昨日先生からの説明を受けたあと病室のユウに、「ユウちゃんがしっかり頑張っているから、病気がどんどん治っているって先生が言ってたよ、これからも、もっともっとがんばろうね」と笑顔で話したところ、その言葉でだらだらご飯を食べていたユウが、ガツガツお茶漬けを食べ初めてあっという間に全部食べ終えてしまいました。それからニコニコしながら、あいたお茶碗を私に見せて大喜び、その姿から、今こそ妻も自分も明るく、何事にも動じない心で、娘に接しなくてはならないのだと痛感しました。なんども、沢山の方から言われた言葉ですが、ここでそれが出来るかどうか、大切だなと思います。

今から、はじまったばかりですが、気持ちをしっかり娘には絶対不安な気持ちを与えないよう、自分自身も神様のお言葉を胸に頑張って行きたいと思います。

 

2005年6月3日

放射線や点滴による前処置を終え、いよいよ移植となりました。会社を早く切り上げて私もユウの病院へ向かいました。病院につくとユウのことを心配して日立からお兄さんと姉がわざわざ応援にきてくださっており本当に心強かったです。

妻に代わって、午後1時ころ自分が入室、間近でユウの移植を見届けさせていただく事になりました。

しばらくして、看護士さんが移植前の準備にかかり、先生が見えられ、ドナーの方からいただいた骨髄はもう届いていますよ、と教えられホッとさせていただきました。と同時に本当にありがたい気持ちでドナーの方に感謝でいっぱいになりました。

その後、主治医の先生方がお見えになり、届けていただいた骨髄を見せていただきました。

先生から多めにいただけたんですよ、と言われ、本当にドナーの方の優しさに感謝しました。いただいた骨髄を見せていただいて、本当にそこから、ドナーの方の優しさが伝わってくるのを感じ涙が出る思いでした。ガラス越しに、兄さんと姉ちゃん、それに妻もみていましたが、骨髄をみて涙を流しているのがわかりました。

この場をかりて、お礼をさせてください。ドナーとなってくださった方、本当にありがとうございました。心から感謝しております。

 

2時過ぎ、いよいよ移植がはじまりました。移植といっても、いただいた骨髄を点滴でユウの身体にゆっくり流し込むだけなのですが、やはり見ていて緊張しました。K先生はじめ研修医の先生方も緊張の様子が伺えましたが指導医の先生の頼もしい指導があり、自分もあらためて先生の頼もしさに感謝させていただきました…。移植の点滴をつないでいるとき、皆でわいわいやっているのに驚いたのか、ユウは泣き出してしまい、パパ抱っこと言い出したので、私が抱っこをしてそれから、処置が始まりました。抱っこをしていて安心したのと少し眠くなる薬が移植前の薬にはいっていたせいで、ユウはぐっすり眠ってしまいました。必要な薬と骨髄をつないで先生方も一段落されて、病室には私と私にだかれて静かにねむるユウ、それをガラス越しに見つめる、妻と兄さんと姉ちゃん、皆で静かに点滴から一滴ずつ落ちてユウの身体にしみこんでいく骨髄をながめていました。

 

本当にドナーの方が大変な思いをなさって、わけていただいた尊い骨髄、この命の元によってユウは救っていただける、そう感じながら流れる骨髄に感謝で胸がいっぱいでした。移植を見ていた姉も、いままで沢山の抗がん剤などで痛めつけられたユウの体が、いま優しい暖かいドナーの方の骨髄によって、ゆっくり元気にもどしていただいている。ユウの上に虹がさし、この子は救われる、そう感じたそうです。

私もこれでもう、この子の身体に強い抗がん剤を入れることもない、この暖かい心のやどった命のもとが、すべて洗い流して、再び元気いっぱいのユウに戻して下さる。そう感じドナーの方、そして、沢山の方に感謝させていただきました。

同時に、骨髄移植を受けるといわれてから、いろいろ心配がありましたが、どうにかベストの状態でここまでたどりつかせていただけた、そう思うと、感慨ぶかいものがあり、いろいろなことを考えながら、骨髄がたれるのを見つめさせていただいておりました。

 

神様からいただいたありがたいお言葉、「道はつけてある」、その言葉の通りこうして娘は素晴らしい道を付けさせていただき、移植というところまでやって来れたのだなー。その間、沢山の奇跡のような事を見せられながらも、不安になったりしていましたが、神様が大丈夫とおっしゃってくださっているんだから、ユウは平気なんだと、心から思えるようになりました。本当にありがたいことです。

しばらく私に抱かれていたユウもスッカリ目をさまし、お腹がすいたのか、プリッツをばりばり食べはじめ、しばらくして、プリッツを私に渡して、パパ向こうでこれ食べてきていいよ、なんて言ってくれました。この子の、こういったやさしさが、こうして暖かいドナーの方と出会わせていただく元となり、神様からもお救いいただける根源なのかな?なんて親ばかですが勝手に思わせていただきました。そしてこの優しさを大切に育てなくてはと、心から思いました…。

 

夕方,妻と付き添いを交代、しばらく妻がお世話になっている、ぶどうの家という、ボランティアの方が営んでいる宿泊施設で自分は休ませてもらいに行きました。そこでユウのことを思ってくださっている方々に電話で経過を報告させていただきました。皆さん心配してくださっていて、本当に娘のために感謝でいっぱいでした。

教会のO先生のお宅にもお電話させていただいたのですが、そこで先生の奥様から、暖かいお言葉とユウのことを気にかけて下さって、願い勤めまでされてくださっていたことを伺い、心からありがたい気持ちでした。

夜10時頃、そろそろ移植もおわるころかと思い、見届けるため病院に向かいました。ユウは眠そうな目をしながらビデオを見ており、妻はその横で日記をつけておりました。そこで最後の点滴の管のなかにのこった骨髄液が流れていくのを見ながら、改めてドナーのかたへ感謝させていただきました。

ユウも眠りにつき、妻とぶどうの家にもどり、ふたりでしみじみ語り合いましたが、本当におかげさまでここまでたどり着けた事に、二人で感謝させていただきました。これから先は、すべて先生と神様におまかせして通らせていただこう、どのようなことが起きても最後には必ずユウは救われる、そして元気に治癒する。そう考えるようにして、これから起きる事を静かに見つめていこう。そう話しました。

常に感謝、そして神様をこころから信じて通らせていただきたいと思います。

ユウの経過ですが、移植後も血圧心電図他問題なくアレルギー反応も出ていないとのことで、元気にすごさせていただいております。これから粘膜障害などでてきてしまうとは思いますが、かならず無事乗り越えるそう信じて見守って行きたいと思います。先ほど電話で話した時も、元気いっぱいで、今ごぼうとにんじんを食べているなんて話していました。

 

2005年6月6日

昨日妻にかわって1日ユウに付き添っていました、移植後やはり数値が下がりだし、好中球も0に近い状態だそうです。これから粘膜障害など出るだろうと、先生方は予想されていますが、できることなら軽く収まってもらいたいです。

土曜日、ガラス越しに弟と妹をつれていってしまい、少しユウには可愛そうなことをしてしまいました。その後妻でも付き添えればよいものを、夜中一人で眠っているので、せつなくなってしまったのか土曜日の真夜中、電話で泣きじゃくっていました、妻が淡々と話をして納得して眠ってくれましたが、これから先、少し心配です。

昨日も別れ際泣きじゃくってしまい、早くつれて帰りたいと、心から思いました。ユウと分かれて病院の廊下を静かに歩きながら、何時の日か必ずユウは先生やスタッフの方に心からお礼をして元気にこの廊下を歩いて外に向かうんだ。そう祈り続けました、そしてそう信じることこそ大切であると思いました。

 

朝、ユウから電話がありました、元気な声で「ユウちゃん、昨日は一人で泣かないで、寝れたよ、」えらいぞ、ユウちゃん、今日はパパが可愛い、よい物もって行くからね^^

 

2005年6月17日

今日は午前中、病院で付き添っている妻からうれしい知らせがありました。今日の採血の結果、ユウの白血球が900そのうちの好中球が650あったそうです。病院の無菌室の中で先生方による拍手が起きていたらしく、妻ももしかしたらユウのこと?と思ったところ、ずばりその通りで、先生から生着したと知らされたそうです。ありがたいことに現在まで、白血球を上げる薬も使わず、先生のお話では生着までの期間も早くドナーの方が遺伝子レベルでの一致以上に適合されていたのではないかと、おっしゃっていました。

真っ暗闇の中もがいていたとき、心から妻と共に前生今生の罪を深く懺悔し、神様からすでに道は付けてあるから、心しっかり通るようにと、お諭しいただき、そのお言葉を心に秘め、妻と共に何が起きても最後には必ず良い結果になる。心からそう信じて、心強くユウの成り行きを見つめさせていただこう。そう、心に誓い通らせていただいておりましたが、ふりかえって見ても、出遅れたバンク登録にもかかわらず、本当に早く、暖かいドナーの方にめぐり会わせていただき、順調に移植まで何事もなく迎える事ができました。

その後も思っていた以上に早く、そして順調に生着までたどり着けた事を思うと、不思議な力がユウのことを守ってくださっている、心からそう思わせていただいております。そして、沢山の方々からも応援と強い祈りをいただき、本当に感謝の心でいっぱいです。ありがたいです。

まだまだ、これからもGVHDとの闘いで、気を抜く事はできない状態ですが、しっかり心を作って、これから先も、先生方にお任せしながら、しっかり通らせていただきたいと思います。

昨夜も妻からの報告でユウが39度以上の熱をだしてしまい、ここ数日、自分の浮ついた行動を深く反省させていただきました。今は何をおいてもユウを救うことを先決に行動しなければならないものを、自分の趣味の暴走、妻にユウを任せたまま、会いに行く時間があるにもかかわらず、その時間を別のことに使い遊びほうけた結果、昨夜の発熱とGVHDの悪化という状態を生み出してしまいました。あわてて、それまでの軽はずみな行いを深く反省してユウのことを祈っていましたところ、妻からの生着のしらせを聞き、本当にホッとしたのと同時に、油断はまだまだできないな、と反省させていただきました。

さいわい現在は、先生や看護士さんのおかげで熱も37度代に収まっているらしく、少しほっとしています。

本当に油断は禁物。痛切しました。とにかく今は、このまま無事切り抜けてくれることを心から信じて通らせていただきたいと思います。本当にありがたい知らせで、沢山のかたにお礼の電話をさせていただきましたが、皆さん心から喜んでくださり今感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

まだ無菌室から出られたわけでもなく、これからも気持ちを引き締めて、妻と共しっかり手をとりあって、隙間を作る事無く、ユウを守り抜きたいと思っています。

神様と沢山の方が真剣にユウを救って下さろうと、お力をお貸しくださっているときに、親が気を抜いていたらもっての他、反省です(汗

 

ps先ほどユウから何度も電話がありました。ご飯をしっかりたべているそうです^^明日来る時、プリンセスとプリキュアの名前のシールが欲しいとねだられましたが、プリンセスは近くの100均で売っているのですがプリキュアはないためプリンセスだけね、とごまかしておきました(汗

 

2005年6月20日

昨日の白血球の数値が1100、今日の数値が1200とゆっくりですが順調に上がってきています。赤血球も赤ちゃんの球が現れだしたらしく、無事生着してくれたようで、ホッとしています。本当にうれしい事に、明日午前中でユウが無菌室から下の個室に移動になれるそうです。明日朝、無菌室から出てくる娘のユウを迎えにいけるのが今から本当に楽しみです^^

昨日おとといとユウの側に、私が付き添っていましたが、思っていたい以上に体の蕁麻疹のような腫れもおさまっており、先生もその順調さに喜んで下さりました。昨日、ユウがお昼寝中にいつも親切で優しい看護士さんとお話したのですが、ユウは本当に我慢強くがんばっていたそうです。薬もかなりまずいらしく、他の子でここまでしっかり薬を飲めた子は少ないとおっしゃっていました。えらいぞーユウ!

我が子ながら、この子の強く逞しい心に感激しました。今晩ひとばん頑張れば、また明日からはお母さんや、自分が一緒に夜も過ごす事ができるので、とりあえずは一安心です。ここまでは、とにかく順調に来れました。本当にありがたいです。

これも、先生方のお力、病院スタッフの方々のご苦労、そして沢山の方々の暖かい祈りと応援が天に通じて、そして神様が強いお力でユウを救って下さったのだと、心から感じております。本当に皆さんありがとうございました。

 

まだまだ油断大敵、これからも長い闘いは、ありますがひとまずは、移植という大きな節目の山を乗り越えて無菌室から出られるということに、感謝して、皆さんにお礼をさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。

ユウの様子ですが、昨日まであった熱も少し落ち着いて、元気に絵本を読んだりしてすごしています。今日も元気にがんばっています

 

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一昨日ユウが無菌室からでられました。私もうれしさからじっとしていられず朝6時に実家を出て、移植中、妻がお世話になっていた「ぶどうの家」に朝7時頃到着しました。無菌室から出られる時間は10時なのに、少し早すぎたようで、8時に病院へ到着、無菌室は付き添いが一名入れるだけなので、妻が中に入り、私は落ち着かず、外でうろうろしていました。あまりにも待ち遠しく落ち着かないので、看護士さんに頼んで、移動する二階個室への荷物の搬入を許していただき、せっせと車から荷物を運び。部屋のセッティングをいじったりしていました。

そろそろ出てくるころかと無菌室入口をうろうろしていたのですが、ユウと妻は別のルートから出て二階の個室で待っている事を知り、あわてて5階の無菌病棟から降りて娘に会いに行きました。頭の中で無菌室の出口で、娘を迎えようと張り切っていたので、少しずっこけました。

 

個室に入るとユウはベッドの上でクッキーを食べながらチョコンとすわっており、自分を見てうれしそうに微笑んでくれました。「がんばったね、もう今日からママと一緒にお泊りできるからね」と、ユウの隣に腰を下ろして話すと、ユウは誇らしげに微笑んでいました。なんとなく一つの事を達成した満足感みたいなものを見せており、我が子ながら頼もしくまた成長したように感じました。

無菌室での最終日に先生が妻にお話してくれたお言葉で、ユウの移植経過は先生が見てこられた患者さんの中でも、とても順調な進み具合だそうです。そして昨日は、もっとありがたいお言葉で、骨髄バンクでの移植でこれだけ順調な移植経過は、なかなか見られないのではないか、とおっしゃってくださるくらい順調に進んでいるようです。その事を妻から聞いたとき、本当にありがたくて、昨夜何度も神前にお礼をさせていただきました。

今思うと、心のどこかでバンクによる移植に不安を感じ、自分の骨髄を使って欲しいと妻と共に頑張っていたことが、恥ずかしい気がしました…。それと同時に本当にドナーとなって下さった方に、心から手を合わせてお礼をさせていただきたい気持ちでおります。本当にありがとうございました。まだまだ、山の途中ですが、ふりかえると、市立病院から杏林大学病院をご紹介いただき、そこで本当に暖かい先生方やスタッフの方々に大切にしていただき、そこから沢山の愛情と祈りをこめて東大に送り出していただきました。そして東大でも、本当に素晴らしい先生方にめぐり合わせていただき、暖かいスタッフの方に守られながら、最高の治療を受けさせていただいております。

そして心暖かいドナーの方にめぐり合わせていただき、順調に移植を受けることもできました。その結果は、前記の通り、現在、素晴らしく順調に歩ませていただき。心からありがたさを感じております。こうして振り返って見ても、本当に沢山の方が、ユウのためにお力をお貸しくださり、感謝の心でいっぱいです。そして移植を経験させていただき、人の命が人の命を救う、奇跡のようなありがたさも、体験させていただきました。

 

まだ、これから治療は続きますし、油断はできませんが、心強く、神様と沢山の方々がついて、お守りくださっているのだから、絶対大丈夫。そう思いながら頑張っていこうとおもいます。

「リンパは流れ、血は暖かさと潤い、親の私達が潤いに満ちた、暖かい心を持つこと、心静かに、流れに逆らわず、常に自らの罪を深く天に侘びながら、心低く通る事、人の幸せを心から願いそして祈りながら心から自らの信じる力におすがりすること。」この事を教わり、私なりに今、その深さを噛み締めながら実行させていただこうと思います。

 

それからユウですが、昨日白血球の数値が5000もあったそうです、無菌室から出て、いきなり咳をしてしまっているせいもあるとの事ですが、順調に過ごしています。ご飯もばくばくたべて、先ほどは吉牛の豚ドンを平らげたそうです、本当に元気です(^−^)

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