梅の木通信
心の話【S先生の日記】


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2 日の寄進

みかぐらうたの十一下りの四つ「よくを忘れて日のきしん、これが第一こえとなる。」
と、日の寄進について親神が教えてくださっております。
よくと申しますのは、親神が人間心として八埃の中に解かれていることであります。
この欲の心とは、物欲、金欲、色欲というように沢山あり、人それぞれに依って欲の心も違うのであります。

なぜ親神が欲の心を戒めているかと申しますと、人間はまず神に依って生かされ、すべてのもの衣、食、住を
問わず人間が陽気ぐらしをする様子を見たいと思う神の意志に依って、用意万端整えられているのであります。
人間にはその事が分からず、又心一つの自由という他のすべてのものは神よりの借り物であることが分からない為に
欲の心や他の人間心によって心を汚してしまうのであります。

ですから日の寄進と申しますのは、神に対して感謝の心で奉仕させていただく事が大切なのであります。
例えば一ヶ月健康に暮らさせていただいた、この神に対する感謝の心で、月に一日でも神の御用を務めさせて頂く
これが日の寄進というものであります。
この感謝の心で奉仕させて頂く事が又、次の月も健康で暮らさせていただく元種となっていくのであります。
ですから見上あるいは事情の方であっても、日の寄進をさせて頂くと、その流す汗の一滴一滴が因縁を切って行く事に
なりますから、身上も治まり事情も治まってくるのであります。

日の寄進は神恩感謝の心で奉仕させていただくことであります。

ありがとうございます。                                        昭和60年10月25日