梅の木通信
心の話【S先生の日記】


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18 素直は水心

何でもハイ、ハイと受けて通る心は水心であります。そうですね、本当ですね等と相手に合わせる
心も水心であります。どんなときでも人様に合わせて通ることの出来る人は、成神者です。
しかし形ばかり、また声だけハイハイと合わせて通っても心の本音に相手に対し不足や不満をもっていたら
それは水心とは言えません。本音もたてまえも、心の底から素直に受けて通るのが水心なのであります。

では、相手の人が理に外れることを言っている場合は、最後まで良く聞かせて頂いて、相手の方の話が終わってから

いったんは受けて、そうですね、でも私はこのように思いますが如何ですか?と、心を返していったらよいと思います。
すると又先方から又、その答えがあります。その答えが理違いであったら、理を責め道具にしないよう諭してあげる
ことだと諭してあげることだと思います。
それでも相手の方が違う答えをするようでしたら、「人を見て法をとけ」、又、「分かったほうから治めよ」の
言葉を思い出し、治めてしまうことです。

その時、相手に不足心を与えないことです。

人の心には良心もあれば因縁心もあります。
相手の良心が目覚めるまでじっくり待つ心のゆとりが欲しいところです。

水心と言葉に心のこもった水心の言葉なら、どんな時でもどんな人にも、あわせつなぐことが出来ます。
不足をもったら切れてしまうことを、忘れずにがんばりましょう。

昭和60年12月20日