梅の木通信
心の話【S先生の日記】
16 合わせる心は水心(鳴物編) |
相手に合わせる心は水心であります。水心とは親神の心、素直な心であります。 水は方円の器に従うというどんな人にも合わせて通る心が水心であります。 鳴物をつとめさせて頂く人は、他の人を思いやる心がなければなりません。 鳴物も一つ一つの道具を通して神は人間に心を諭しているのであり、九つの鳴物を通して 一手一つの合わせる心を諭してくださっているのであります。 ですから真の拍子木の音をリズムをよく聞いて心は真に合わせさせて勤めさせていただくことが 肝要であります。 拍子木は堅い木ほど良い音が出るはずです。堅い木を用いるのは真としての自覚、つまり鳴物に 釣り込まれないしっかりとした心を養い、更に他の人の心を思いやり、ゆっくり動作することが大切です。 大太鼓、すり鉦等準備に時間がかかります。その人々の動作等を思いやる心を養ってください。 その心で勤めさせていただければ、天の理がカチカチ鳴って来るのであります。 他の鳴物の人はそれぞれ鳴物の理をしっかり胸に治め、真に合わせて勤めさせていただきましょう。 真に合わせる心は水心でありますから、理振りの歌を自分自身で口ずさんでいるようでは、真には 絶対に合いません。耳を澄まして心を空にして、一心に勤める心を養うことが肝要です。 ありがとうございます。 昭和60年12月19日 |