ハーモニー15(アジュディケーティング・ガルデーニエ)
TFC報告

さて今回は、昨年度の地方競馬で産駒が256もの勝ち鞍を積み重ね、3年連続のNARチャンピオンサイアーに輝いた
アジュディケーティング産駒の牡馬 ハーモニー15をご紹介いたします。

 ハーモニー15(牡1歳 父アジュディケーティング 母ガルデーニエ募集価格1,500万円 100口募集 1口 15万円 
            栗東 古川平厩舎入厩予定 生産/提供 高橋牧場)

 父は上記にてご紹介した通り2001〜2003年と3年間連続して、見事NARチャンピオンサイアーに輝いた
『公営のサンデーサイレンス』ことアジュディケーティング。昨年度もG2 東京盃(大井)などを制したハタノアドニスが、
見事2003年度NAR最優秀短距離馬に輝きましたし、また中央所属のロングカイソウがサマーチャンピオン(交流G3)を制すなど、
産駒の活躍はまったく衰えを知らず、『公営のサンデーサイレンス』の面目躍如といったところ。
なお余談ですが、昨年デビュー以来の8連勝で話題になった公営船橋の所属馬で、芸能界の『ゴッド姉ちゃん』こと
和田アキ子さんの所有馬、ダイナマイトソウルもアジュディケーティングの産駒になります。
 さて、このようにダート競馬に適性のある産駒が多い同馬の産駒ですが、かといって芝がからっきしダメというわけではなく、
昨年もミデオンビットが七夕賞(G3)を見事制し、またトーアメイウンが年明けの中山金杯(G3)で2着するなど、
芝競馬でもアジュディケーティングの産駒はその存在感を示しています。

一方の母ガルデーニエは当クラブ所属馬として古川平厩舎で現役時代を過ごし、ダートを主戦場に走り通算成績20戦2勝。
その後は生まれ故郷の高橋牧場で繁殖入りし、募集本馬 ハーモニー15はその初仔になります。

「やはりダートで2つの勝ち星をあげたガルの仔ですからね。そのダート適性を最大限生かしたいと考えたら、
自然と(配合相手は)アジュディケーティングにという結論に達しました。
なにしろ『公営のサンデーサイレンス』ですから。で、実際生まれた馬(ハーモニー15)は、こちらが考えていた通りの出来、
いやそれ以上かな(笑)。
馬体のつくりとしては種馬のアジュディケーティングがよく出ている感じで、歩かせてみても踏み込みが深くて重心の低い動きを
していますし、いかにもアジュディケーティング産駒らしい、パワフルでなおかつスピードがありそうで本当に楽しみな馬なんです。
 今のところ、こちらが当初考えていたよりは成長のペースがゆっくりだけど、初仔ということを考えると『順調な成長』と言えるんじゃ
ないかな。それにアジュディケーティングの仔は皆立派な馬格にでていますし、これも十分な馬格になると思います。
 それと何よりもここまでのところ心配な要素が何一つないというのが、いいですね。とにかく順調にきていますよ。
期待ですか?そりゃ当然、かなり期待していますよ。(高橋牧場専務 高橋良尚氏)」

『とにかく順調』と今回語ってくれた生産者の高橋氏。その言葉の裏からは、この先も順調にさえいけば、おのずと良い結果は
でるはずという高橋氏の自信が伝わってきますね。 そして、きっとその『思い』通りに、アジュディケーティング産駒らしい
パワーとスピードで、そんな生産者の期待に応える活躍を競馬場で見せてくれることでしょう。


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